家族が仲良しになる家相

顔を合わせれば、喧嘩が始まる。

そんな家族でも、一緒に暮らしていれば
「ああ、やっぱり家族なんだな」
「この人が居てくれて良かったな」
と思える瞬間というのはきっとあるはずです。

DVや虐待、家庭内暴力など
命に関わるような深刻な事情がある場合は別ですが、
普通に「険悪な時と仲良しな時が半々」という家族であれば
まずは顔を合わせ続けることが大事です。

顔を合わせることから逃げるようになったら終わり。

物理的な距離が開くと、心も離れて行ってしまいます。

家相の知識を利用して仲良し家族を実現するのであれば、
まずはリビング空間を整えることから。

理想的なのは、リビング、ダイニング、キッチンが一続きになった
いわゆる「LDK」の間取り。

これなら、食事の前後も家族が同じ空間で過ごすことができますので
家族が集まりやすくなります。

平日の夜の様子をイメージしてみると･･･

【妻】
帰宅して、ちょっと休んで、夕食の準備。
夕食を食べて、片づけて、TVを見て一休み。

【夫】
帰宅して、（先にお風呂に入って？）夕食。
TVを見ながら晩酌。

【子供】
帰宅して、宿題をやって、夕食。
ちょっとTVを見て、宿題（や受験勉強）。

LDKタイプの間取りだと、
「ちょっと休む」「宿題」「夕食」「TV」の全てを
同じ空間で済ませることができるわけですよね。
必然的に、家族が一緒にいる時間も長くなりますので
喧嘩も増えるかもしれませんが仲良くなれるチャンスにも恵まれます。

上記で挙げた仲良しLDKの間取りには
もう一つ、“仲良し家族”になるための仕掛けがあります。

それは、リビングを南東に配置していること！

北や北西だと暗くて寒いし、
北東もやっぱり寒いし風通しもイマイチ。

かといって南は遮熱対策が必要だし、
西や南西は西日が暑い！

リビングは、1日中採光に恵まれ、
なおかつ気持ち良い風通しのある南東がベストです。

家相学の本でも「南東リビング」は推奨されていますが、
自分自身の感覚に照らして考えてみても、やはり
「心地よいリビングになりそうだな」、とイメージできるのではないでしょうか。

人が身を置く環境から受ける影響は想像以上のもので、
明るく風通しの良い場所に長くいると気分も前向きになります。

家族間で多少の諍いがあったとしても、
それを長く引きずることもなくなるでしょう。

逆に、寒くて風通しの悪いリビングだと
考え方も無意識のうちにネガティブになりやすいですし、
些細なことをくよくよと悩むようになります。

また、西日で暑くなり過ぎるリビングは、
ちょっとしたことでイライラしやすくなったり。

家族が仲良しになるには、やっぱり南東リビングが最高です！

ただ、家族がべったりいつも一緒にいる
というのも逆効果になるリスクが高いですよね。

誰にでも、“個”になれる時間は必要です。
その時間に頭の中を整理できるからこそ、
家族に対しても思いやりを持てるようになるのです。

学校、会社、近所づきあい、習い事･･･
誰にでも、家族の知らない別の場所での「別の顔」があります。
その仮面を着脱する場所、という意味でも、
家の中に“個”になれる空間を確保しておくことが大切ですよ。

家相学でも、適度に廊下を設けて
家族の間を“仕切る”ことを推奨しています。

親しき仲でも、知られたくないことには目を瞑っておく。

そんな思いやりも、長く仲良し家族でいるための秘訣
と言えるのかもしれません。

家相がよくわかるサイト