屋根の形状が吉凶を左右する!?

突然、「家のイラストを描いてください」と言われたら、
みなさんはどんな形の家を描くでしょうか。

 

屋根の真ん中が高く、前後が低い。
いわゆる「切妻屋根」の家を描く方が多いと思うのですが、
最近は屋根の形も様々ですよね。

 

家相学の観点から見ると、

 

屋根の形も吉凶に影響を与えます。

 

基本的な考え方は、「屋根もシンプルな形が好ましい」ということ。
複雑な形の屋根は構造的に脆いので
強い風雨に耐えられず、雨漏りなどの不具合が起こりやすくなります。

 

また、屋根の形状と出入り口の位置はセットで考えるべきです!

 

例えば、近所でもよく見かける切妻屋根。
屋根が低くなっている(軒が下がっている)ところに玄関があると
雨の日は出入りの際に濡れてしまいますよね。

 

 

これでは人が寄り付かない!ということで、家相的には「凶」。
特に店舗では「客が少なくなる」ということで
「財が減り、孤独の相」として忌み嫌われたようです。

 

このように、切妻屋根の家の玄関は「位置」に注意が必要です。

 

ただ、最近の住宅は機能性の高い雨どいがついていますので、
昔のように「屋根から流れる雨水でビショ濡れになる」
ということはあり得ません。
ですから、あまり神経質になる必要はなく
「もっと自由な発想で設計しても良い」と言う専門家もいます。

気候に合わせた形を選ぼう

屋根は、家の「髪」のようなもの。
ヘアアレンジを楽しむように、屋根の形にも個性を出したい!

 

・・・その気持ちはよくわかりますが、
デザイン重視で屋根の形を決めるのは危険です。
なぜなら、

 

その土地の気候的な特徴も考慮しておかないと
思わぬ事故やトラブルを引き起こす可能性がある

 

からです。

 

例えば、雪国では、屋根からの落雪に巻き込まれて亡くなった、
あるいはツララが落ちてきてケガをする等の事故が多いですよね。
屋根の形や方向をよく検討しておかないと、
人の命に関わるような事故が起こってしまうということです。

 

このようなリスクをはらんだ屋根は、当然のことながら
家相的な観点から見てもNG!

 

一方で、雪下ろしの手間を考えると、
自然な落雪を促すためにも適度な傾斜がついた屋根が好ましい。
かといって、傾斜がキツ過ぎると雪下ろしが危険・・・。

 

このバランスが非常に難しいところですので、
プロのアドバイスを参考にしつつ、
機能性とデザイン性を両立できるような屋根形状を選びましょう。

人気のフラットルーフは家相的に見てどう?

最近は、傾斜が全くついていない
フラット(平坦な)タイプの屋根のお宅も多いですよね。
見た目にスタイリッシュでオシャレ!ですが、
家相的な観点から見ると吉と出るのか、凶と出るのか?

 

まず気になるのは、屋根裏に相当する空間がないということ。
緩衝となる空間がなく屋根のすぐ下が居室になるので、
日光の影響をダイレクトに受けてしまうのです。
ですから、

 

夏場は暑いという弱点があります。

 

ただ、最近の住宅は非常に優れた断熱材を入れていますし、
屋上に植物を配することで遮熱効果を得ることができます。
(いわゆる「屋上緑化」。)
これにより、暑さの問題はかなり改善されるでしょう。

 

また、フラット屋根は雨漏りしやすいという欠点もあります。
これについては、防水の技術力がカギ!
経験の少ないメーカーだと雨漏りのリスクが高くなります。

 

建築費が高くつくとしても、
フラット屋根の施工事例件数が多く、
なおかつ口コミ評価の高いメーカーを選ぶこと。
結果的には、これが家を長持ちさせることにつながります。

 

つまり、家相的に見たフラット屋根の吉凶は、

 

選んだメーカーがどこまでその土地の気候条件を知り尽くしているか?

 

その知識量と手腕にかかっているということなんですね!