宅心とは?

家相関連の書籍やWEBサイトを見ていると、
必ず「宅心」というキーワードが出てきます。

 

これは、文字通り、家の中心。
住宅の“核”となる部分ですから、

 

宅心の状態が家相の良し悪しを左右する

 

ことは言うまでもないでしょう。

 

では、その「中心」とはどのくらいの面積を指すのか?
正式には、建物の短辺の1/3の長さを一辺とする正方形で
家の中心部を取り囲んだ時、その正方形の枠内に収まるエリアを
「宅心エリア」と呼んでいます。

 

この部分に重大な問題があると凶作用を発生するリスクが高く、
その凶作用を弱めることは非常に難しいと言われています。

 

例えば、大きな“欠け”があったり、空気の流れが淀んでいたりすると
家全体の運気が発展しないどころか
大きな災厄に見舞われる可能性もあるのです。

 

ですから、家を建てる際には凶相となるような間取りを避けることが大事。
「宅心がどんな風になっていると家相的に見て凶なのか?」
事前にしっかり勉強して、凶を避けるのが賢い家造りと言えるでしょう。

宅心のエリアの凶相

家相的に見て「凶相」となる宅心とは?
以下に、代表的な例をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。

 

宅心エリアが閉塞されている

壁、柱、クローゼット、押し入れの中に宅心がある。

 

 

宅心エリア内に水回りの設備が含まれている。

トイレ、バスルーム、キッチン、洗面所。

 

 

宅心エリアに立体的な“欠け”がある。

吹き抜け、階段、坪庭など

 

 

宅心エリアの凶相は、家庭内の運気の発展が妨げられたり、
家族内にケガ人がや病人が出たり・・・と、散々な目に遭います。

 

特に、水回りの設備のレイアウトにはご注意を。

 

家相学では古くから

 

「三所に三備を設けず」

 

という教えがあり、
「三所=鬼門(北東)、裏鬼門(南西)、宅心」に
「三備=トイレ、キッチン、玄関」を作るのは避けるべきとされています。
トイレは人の老廃物を流す場所ですから、
家の中心にあれば嫌なニオイや邪気が拡散しやすくなります。
(ただし、宅心が便器を外れていて、
トイレ全体の面積の1/3であれば大きな問題はないそうです。)

 

キッチンならは問題ないのでは?と思われるかもしれませんが、
料理のニオイや油煙がこもりやすく、それはそれで不快なものです。

 

コの字型で、家の真ん中に玄関を作るという間取りもありますが
家相では玄関の三和土も「欠け」とみなされますので、これもNG。
運気にも重大な欠けができて、発展しません。

「凶」の作用を抑えるために

ただ、理論の上では「こんな家相は好ましくない」
とわかっていても、間取りの都合でどうにもならない場合もあるでしょう。

 

そのような場合は、少しでも「凶」の作用を避けられるように
次の2つを徹底しましょう。

 

  • 宅心エリアに余計なものは置かない
  • 日々のお掃除や換気を徹底する

 

「掃除で家相の弱点をカバーしよう」でもご紹介した通り、
家相に難があったとしても掃除によって災厄を除けることができます。

 

また、「観葉植物を配置する」というテクニックもよく使われますね。
植物には“気”を浄化する作用がありますので、
ネガティブな運気が溜まらないようにフォローしてくれるはずです。

 

ただし、その観葉植物のお手入れを怠ると逆効果!
ただでさえ宅心は自然光が入りにくく風通しが悪いので、
起きっぱなしにしていると湿気が溜まってしまいます。

 

これでは植物のパワーが損なわれてしまいますし、
逆に悪い “気”を発生させる原因にもなり兼ねません。

 

宅心の家相の弱点を補うために植物を置くのであれば、
毎日一度は日光に当ててエネルギーを補充してあげること。

 

また、通風を確保して換気を促しましょう。