家相の基本はダジャレ!?
家相学は、古代中国で生まれた
陰陽説と五行説をベースにしています。
陰陽説とは、物事の全てを
「陰」と「陽」の2つの要素に考えるというもの。
一方、五行説では、
様々な現象を「木火土金水」の5つの物質に分けて考えます。
家相学は、この2つをミックスさせた
「陰陽五行説」を根本思想とし、
それを元に土地や建物の吉凶を判断する学問です。
しかし、実はそれだけではないのです!
なんと、語呂合わせやダジャレを元にした
“迷信”のような言い伝えも「家相学」の一部に含まれているんですね。
その証拠となるのが、
江戸時代に出回っていた家相学の書籍。
家づくりのためのマニュアルのような位置づけで
一般大衆にも広く親しまれていたのですが、その内容には
「これはダジャレでしょ!?」
と思われるような記述もあるのです。
例えば、二股に別れた道の形を「人」という漢字に重ね合わせ、
その両脇に水たまりがある状態は「火」に見えるということから
「家の分岐点の周りに水たまりがある家は火の災いが起こる凶相である」
とされていたのです。
これ、どう考えても迷信ですよね!?
意外と曖昧な家相学の実態
江戸時代や明治時代に流通していた家相本を調べていくと、
「科学的」とは決して言えないような記述が多いことに気づきます。
上記のような「ダジャレ」、
「迷信」としか言えないような記述も少なくないんですよ。
当時は数多くの家相本が出回っていましたが、
その中でも特に有名なのが「家相大全」です。
その内容には、大きく分けて4つの傾向が見られます。
- 先人の体験を元にして生み出された、家作りに関する知恵
- 鬼門(北東)と裏鬼門(南西)を忌み嫌う思想
- 陰陽五行説から見た方位と各設備の相性
- ダジャレと語呂合わせ
また、家相学にもいくつかの流派があり、
細かい部分での物事の捉え方、考え方が違っていたりします。
同じ家でも家相の吉凶判断が異なる場合もあり、
書籍によっては正反対のことを書いてあったりします。
フィーリングを大事にしよう
流派によって考え方が違えば、当然のことながら
家相の吉凶判断も違ってきます。
「一体どっちを信じれば良いの!?」
迷ってしまう時もあると思いますが、
その答えはアナタ自身がよく知っています。
家相に限らず、
占いや心理学的な療法についても言えることですが、
大事なのは自分との相性。
その流派の“創始者”と呼ばれる人の本を読んだり、
“権威”と呼ばれる人の講演を聞いたりする中で
「ああ、この考え方は自分のスタイルに合っているな」
「この先生の話は違和感なく受け入れられるな」
と“腹落ち”する感覚を味わうことができるのであれば
その流派との相性が合っているということです。
逆に、
「それってどうなの?」
「根拠のない迷信じゃないの!?」
と引っかかる部分が多いのであれば、
その流派はあなたの人生観や価値観に合っていないのでしょう。
Aさんにとってベストな流派がBさんにとってもベストとは限りません。
どうしても主観性が出てきてしまう問題ですから、
人がどうこうよりも自分がどう感じるか、
そのフィーリングを信じることが大切なのです。