子供が引きこもったのは家相のせい?
知人で、大学生の息子さんが引きこもりになったという方がいました。
聞けば、お子さんが中学生の頃に家を新築したのだとか。
ちょうどその頃を境に両親とはあまり口をきかなくなり、
家族のコミュニケーションも激減。
食事も、それぞれがバラバラの時間帯に取ることが増えたそうです。
「これはきっと家相が影響しているに違いない!」
と、家相・風水に詳しい鑑定師さんに相談したところ、
「玄関から家に入ってすぐに階段があること」が原因の一つではないか?
と指摘されたそうです。
子供部屋が2階にあるので、
息子さんは親と顔を合わせずに自室に引きこもることができるのだとか。
そのため、「言葉を交わす必要性がなかった」のではないかと推測されます。
また、息子さんの部屋は家の中心から見ると西側にあり、
朝日が入らない部屋だったとのこと。
これが、モチベーションを下げる原因になっていたとも考えられます。
結局、こちらの息子さんは、幸いにもご自身の意思で
実家を出て賃貸マンションで一人暮らしを始め、
(1年留年したものの)無事に大学を卒業、就活も勝ち抜き
今は正社員として立派にお勤めされているそうです。
オープン過ぎる間取りも考えもの!
子供が孤立するような家相だと、引きこもりを助長しやすい。
それならば、部屋の仕切りを極力なくしたオープンな間取りなら
引きこもりを防止できるのでしょうか?
実際、「家族のコミュニケーションを活性化させる」という謳い文句で、
スキップフロアなどを利用しながら“緩やかに仕切る”
という間取りを謳い文句にしているプランもあります。
廊下やドアで完全に区切ってしまうのではなく、
お互いの気配を感じながらプライベートの時間も確保しよう
という狙いがあるわけですね。
これに関しては、
子供の年齢によっても事情が変わってくるようです。
確かに幼い頃は、親との距離が近いほうが
宿題を見てもらいやすかったり、一緒に遊べたりと、
お互いにとってメリットがあるでしょう。
しかし、思春期ともなれば、一人きりになる時間も欲しいもの。
学校で嫌なことがあった時、なんとなく考え事をしたい時、
勉強に集中したい時、友達と電話やLINEをしたい時、
ゲームに没頭したい時・・・親の気配があったらウザイですよね??
人には誰しも(年齢に関係なく)、
一人になって自分自身を“リセットする”時間や空間が必要です。
ある意味では“逃げ場”ですから、
それがないとネガティブな気持ちを処理する場所がなく
自分自身を追い詰めることになってしまいます。
家を新築される際には、
子供の年齢や家族構成、ライフスタイルの変化に応じて
臨機応変に間取りを変えられるような工法、
プランを選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。
例えば、木造だと、梁と柱をベースとした在来工法はリフォームもしやすい!
一方、最近人気のパネル工法は
間取り変更の融通がききにくいというデメリットがあります。
家相的に見ても、部屋を区切らないオープンな間取りは
「なんとなく落ち着かない」「“気”が安定しない」ということで
決して「吉」とは言えないんですよ。
結局は自分たち次第
このように、家相が引きこもりの一因になる可能性もありますが、
全てを家相のせいだと決めつけることもできません。
子供を孤立させ過ぎるのもダメ、
かといってオープン過ぎるのもダメ。
適度に野放しにして、それを遠くからそれとなく見守る。
・・・そんなスタンスがちょうど良いわけですが、
家相だけでこの関係性を築くのは難しいですよね。
はやりそこには、ハード面だけではなくソフト面の整備も必要です。
「会話が減ったのは家相のせいだ」と嘆くのは簡単ですが、
それなら、そういう間取りだからこそ、
意識的に家族の時間を大切にすれば良かったのでは?
という見方もできますよね。
(もちろん、そういう前向きなアクションを起こせなかった
というのもある意味では家相の作用なのかもしれませんが)
ちなみに、カーテンを閉め切っているお宅は、
子供が引きこもりになりやすいという説があります。
実際、カーテンを閉めっぱなしにして太陽の光をさえぎっていると
「なんだかもう、いろいろどうでも良いや!」
という投げやりな気持ちになってしまいます。
やる気も出ませんし、当然、外に出る気も起きない・・・。
そんな自分を見られたくないからカーテンも窓も開けませんし、
そうするとどんどん気持ちもふさぎ込んでいくという悪循環!
こうなるともう、カーテンを開けるという簡単な行為すら
ひどく面倒なことのように思えてきます。
カーテンを開けて外の光を取り込むというのは、
家相に関係なく、精神衛生上大切なこと。
どんな条件の家にお住まいだとしても、
とにかく1日に1度、窓を開けてお日様のパワーを取り入れること!
これだけでも、家の中の空気の流れ、
運気の流れは確実に変わってくるはずです。