衝撃!日本は家の寿命が短い

以前、北欧からやってきた留学生と話していて、
衝撃を受けたことがあります。

 

それは、家の寿命。
日本だと30年もすればあっちこっちに“ガタ”が来て
建て替えざるを得ない状態になりますが
欧米諸国だと50年、100年と住み継ぐことが当たり前なのだとか。

 

例えば、その留学生の出身地であるスウェーデンでは
天然の木を使った木造住宅が主流だそうですが、
まめに保護材や塗料を塗ったりしてメンテナンスし、
子世代、孫世代・・・と家を受け継いでいくのだそうです。

 

大切な子孫のために、家を大切に使おう。
キレイな状態で残してあげよう。

 

・・・そんな“愛”が伝わってきますよね。
北欧が「精神的に豊かだ」と言われるのもうなずける話です。

 

それに比べて日本では、家も大量生産、大量消費、大量廃棄・・・。
近年はエコブームでスーパーのレジ袋さえケチられていますが、
家という粗大ゴミを減らすことに関しては
あまり国民の意識も高くないようですね。

 

30年単位で大量の廃棄物を出すという住まい方は、
家相的に見ていかがなものでしょうか。
「自然と調和している」「自然の恵みを大切に生かす」
という理想からは程遠い生き方なのでは!?

見えない部分にこそお金をかけよう

なぜ、日本の住宅の寿命は短いのか?

 

簡単に言うと、「良いもの」を作っていないから。
しかるべきお手入れを施していないから。
そして、大切にするという気持ちが希薄だからです。

 

特に残念なのは、土壌の状態、基礎、構造躯体の品質が
イマイチな家が多いこと。

 

目に見える部分(外観、インテリア、家具)にお金をかけて
見えない部分(土台、基礎、構造)を手抜きにする。
そんなハウスメーカーも意外と多いんですよ。

 

寿命の長い家を建てるには、まずは土台にこだわることです!

 

建材の樹種や産地、基礎の種類、強度、
基礎のコンクリート強度、基礎幅、
断熱材の種類と厚さ、断熱材の等級、
候補地の地相の良し悪し・・・。

 

試しに、今、検討中のハウスメーカーの営業さんに尋ねてみてください!
答えられないようであれば、
そのメーカーの品質はその程度だということです。

寿命の長い家を建てることで得られるメリット

日本には、世界で最古の木造建築物である法隆寺があります。
それなのに、普通の民家の寿命はたった30年?
それってちょっと、おかしいですよね!
まさに、「そこが変だよ、日本人!」です。

 

しかし最近は、国もいよいよ重い腰を上げました。
一定の基準を満たす、「寿命の長い家」を建てる人には
補助金を出してやろう!ということになったのです。

 

その「寿命の長い家」を指して「長期優良住宅」と呼びます。

 

どのくらいの寿命か?というと、
公的に決められているのは「200年」!
30年から100年を飛び越えて一気に200年とは・・・
国も大きく出ましたね。

 

認定基準については、国土交通省のHPに詳細が掲載されています。

 

劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、
省エネ性、居住環境、住戸面積・・・。
いくつもの項目がありますが、ざっくりとまとめると、

 

「日本の気候や風土に合った家であること」
「環境と住む人に優しい、寿命の長い家であること」

 

これは、家相学の観点から見た理想の家に近いカタチ。
巡り巡って、江戸時代の家造りのポリシーを再び!
といったところでしょうか。

 

ちなみに、長期優良住宅の認定基準をクリアすると、
最高で200万円もの補助金が支給されます。
しかも、所得税、不動産取得税、固定資産税、登録免許税・・・
等々、税金面でも優遇されるんですよ。

 

家を建てるに当たって「固定資産税が高い・・・。」
と嘆く声をよく耳にしますが、
長期優良住宅なら新築後5年間は固定資産税が半額になります!

 

建築費用は高くつきますが、寿命が長い家は
リフォームや建て替えにかかるコストをカットできます。

 

30年後にまた数千万円の建て替えコストがかかる1000万円台の家と、
100年、200年と住み継ぐことができる3000万円の家。
さて、みなさんはどちらを選びますか?