子供こそ、家づくりの主役!
夫婦二人で暮らしていた時は、
マイホームを持つことに全く興味がなかった。
それなのに、子供が生まれたら
「やっぱり、家は必要かも・・・。」と思うようになった。
・・・そのようにおっしゃる方は多いようです。
実際、賃貸物件での子育ては何かと気を使いますし
(声、音、落書き、備品の破損・・・等々)
子供が増えれば手狭になってきます。
なにより、子供が“子供らしく”自由にふるまえない家というのは
子供が持っている芽を台無しにしてしまう可能性があります。
これは家相的に見てもNGですよね。
マイホームを購入するにあたっては
「予算」「通勤の距離」「家事動線」「介護のしやすさ」
・・・と大人の事情を優先させてしまいがちですが、
実は、影の主役は子供!
大人以上に環境の影響を受けやすいので、
「子供が生き生き過ごせるためにはどうすれば良いのか?」
これを最優先で考えるべきなのです。
不思議なことに、子供は、ハッキリと目では確認できない
感覚的なものに敏感!
地相や家相に難のある物件に連れていくと、
変にグズッたり早く帰りたがったりしますので、
土地選びやハウスメーカーのモデルルームには積極的に連れて行って
子供の様子をチェックしてみましょう。
地相や家相(建材に使われている薬品の質などを含む)を見極める
一つのいい指標になりますよ。
「全員参加」が家造りの基本ルール
私の友人がマイホームを建てる時、
まだ幼稚園児だった子供が、突然
「Aちゃんは、新しいお家はイヤ!今のままがイイ」
と言い出したそうです。
最初は「どうせいつものイヤイヤが始まったんだろう」と、
受け流していたそうですが、
理不尽な要求やわがまま、癇癪も増えてしまい、
途方に暮れてしまったのだとか。
その時、友人はあることに気づいたのです。
「この子は、私たち夫婦が新居の話を始めると不機嫌になる。
イヤイヤのスイッチを押しているのは自分たちだ」と。
そこで、お風呂に入っている時に、
Aちゃんは何が不満なのかをじっくり聞いてみたところ、
「玄関のドアの色はもっとかわいいのが良い。私も選びたかったのに」
と言ったのだとか。
どうやら、「子供だから」と
自分だけ蚊帳の外に置かれたことが不満だったみたいですね。
子供ながらに、「新しいお家」への夢はあるわけで、
それを無視されたのが悔しく、そして悲しかったのです。
子供の希望を聞いていたら、家相もなにもあったもんじゃない
滅茶苦茶ハウスになってしまうのではないか?
・・・確かにそうかもしれませんが、
幸せな家造りの基本ルールは「全員参加」。
誰かを仲間はずれにして建てた家では、
たとえどんなに家相が良かったとしても
本当の意味で幸せな家族になることはできないでしょう。
「議論すること」は子供の成長の糧になる
「壁はこの色が良いんじゃない?」
「え〜、こっちのほうがカワイイよ。」
「いやいや、家はやっぱり機能性重視じゃなくちゃ・・・。」
こんな風に、家族でワイワイ議論しながら
何かを決めていくこと、形を作っていくことは
家族の結束力を高めます。
こうした経験を経て、
「自分の意見を言うこと」「相手の意見を聞くこと」
がバランスよくできるようになりますし、
相手と意見が食い違った場合の対処法も学んでいきます。
「子供が伸びる家」というと、
とかく間取りや家相の吉凶に注目しがちですが、
実はこの「自分たちで話し合って何かを決めてカタチにする」
という体験こそが子供の基礎力を伸ばしていくのです。