「自然」を感じられる家が一番!

現役世代とは違い、家で過ごす時間が長いおじいちゃん、おばあちゃん。
二世帯住宅を建てる場合は、

 

「どんな家だったら老いた二人が快適に過ごすことができるか?」

 

という視点を大切にすべきです。

 

最近は、高気密・高断熱で全館空調タイプのお宅が増えていますが、
窓を開ける機会が減ってしまうので
「息苦しさを感じることがある」
「自然の風に触れられず、なんだかくつろげない」
という声も少なくありません。

 

家相学の基本は「自然と調和して快適に暮らせる家造り」ですから、
その理に反しているとも捉えられます。

 

ただ、温度や湿度の急激な変化がない分、
高齢者の健康を守る家であるはずなのですが・・・
皮肉にも、それがかえって老化を加速させてしまう可能性も!?

 

採光や通風の工夫が散りばめられた
日本伝統の木造建築に慣れているお年寄りだと、
なにもかもが機械制御された住宅での暮らしは
心身ともに大きなストレスになる場合があるのです。

 

若返りを促すには、
あまりハイスペックな設備に頼らない住宅が理想的でしょう。

 

天然の木材を生かした木造住宅であれば、
木の調温・調湿効果で空気を快適に保つことができますし
樹木が発するフィトンチッドという揮発性物質には
人の自律神経を安定させる効果があります。

 

壁材も、天然素材の珪藻土などを採用すれば
自然ならではの風合いでゆったりくつろいで過ごすことができるでしょう。
(自然素材の壁材にも調温・調湿作用があります。)

子供に優しい家で祖父母もHAPPYに!

自分の親が孫と遊んでいる姿を見ていると、
「あれ?なんだか一時期よりも元気になったんじゃない?」
と感じることがあります。

 

孫育てには若返りの効果があるようですね。

 

家造りに関しても、「子供」そして「じいじ、ばあば」の
両方の目線で見て「HAPPYかどうか?」が非常に大事!

 

二世帯住宅で「日中は親に子供のお世話をお願いする」
という場合は特に、子供にとっても祖父母にとっても
居心地がよく楽しめる間取り、家相を考えなければなりません。

 

例えば、小さな子供がいるお宅で人気のウッドデッキ。
オモチャを広げて遊んだり、ボール遊びをしたり、
ビニールプールを置いて中で砂遊びをしたり・・・。
リビングと庭の中間のような空間なので、
「外遊びも家遊びも両方できる!」というのが嬉しいようです。

 

実はこれ、じいじ&ばあばにとっても快適な空間!
昔の縁側のようなものですから、ゆっくり座って新聞を読んだり
庭を眺めてボーっとしたり、朝はラジオ体操をしたり。
孫と一緒に日向ぼっこをしながら遊ぶにもぴったりの空間なのです。

 

段差がなく、すぐに庭に出られるタイプのウッドデッキなら、
お子さんも祖父母もケガのリスクも少なく安心!

ディスプレイスペースが創作意欲を活性化

手先を動かすことは脳を活性化させることにつながるので
老化を食い止め若返りを促すそうです。

 

実際、介護施設でも、折り紙や塗り絵、
ちょっとした手芸などがよく行われていますよね。

 

モノ作りが大好きなのは、子供も同じ!
筆者も幼少の頃は、祖母に折り紙を教わったものです。

 

二世帯住宅であれば、玄関やリビング、和室に
ちょっとしたディスプレイスペース(飾り棚)をつけると良いですね。
そこに季節ごとの手作り品を飾ったりする楽しみがあると、
創作意欲が活性化して若返り効果が得られるかもしれませんよ!

 

季節を感じられる家造りは、
家相的に見ると「運気を活性化させる」という意味があります。

 

ちょっとした季節の手作り品を飾るだけでも
家の中の“気”の巡りはスムーズになるんですよ。

 

ものぐさになりがちなじいじ&ばあばをおだてて、のせて、
いつまでも若々しく元気でいていただきましょう!