二世帯住宅は完全分離が吉
一口に「二世帯住宅」と言っても、
いろんなタイプがありますよね。
(立体的)
1階に親世帯、2階に子世帯と縦方向で棲み分けるパターン。
(平面的)
1階を二世帯で振り分けて、横方向で棲み分けるパターン。
また、同じ敷地内に別々の建物を設けて
二世帯で暮らしているお宅もあるでしょう。
家相的に観て好ましいのは、
それぞれの世帯空間が完全に独立したタイプの二世帯住宅です。
玄関、トイレ、キッチン、浴室、リビング・・・と、
全ての部屋を別々に作って、
「共有しない」ことが条件となります。
また、各世帯をつなぐ出入り口があるのも
厳密には「完全なる独立」とはみなされません。
理想とするのは、いわゆる、
「完全分離型」に分類されるタイプの二世帯住宅なのです。
完全に独立していないと、二世帯分の空間をひっくるめて
「一つの建物」とみなすことになり、
各設備や部屋の方位、そして家族の十二支方位も併せて・・・
と考えると、それだけ家相判断が複雑になるからです。
あれこれ制約も多くなるので、
家族全員にとって幸せな家を作るのは至難の業です!
部屋の配置で注意すべきポイント
二つの世帯空間が完全に分離している二世帯住宅であれば、
それぞれを“別物”として家相を判断&対策をとることができます。
また、世帯の数を問わず、建物の形はシンプルな四角形が理想的。
(張りや欠けがないという意味で)
家相の観点から考えれば二世帯の空間が
それぞれ無難な長方形or正方形であるのが好ましいと言えます。
また、上下で分けるにしても並列で分けるにしても、
二世帯住宅では部屋の配置が非常に重要!
例えば、親世帯の寝室の上に子世帯のトイレや浴室があると
音が気になって睡眠が妨げられてしまう可能性があります。
小さな子供がいる場合は、
子供部屋やリビングの配置にも配慮すべきですね。
いくら家族といっても、プライバシーの問題はありますから、
間取りを工夫したり防音性の高い建材を使ったりして
お互いの生活を守る努力をしましょう。
「キッチンが2つ」の弱点をカバーするために
家相を考える上では、「火気」を扱う場所の配置が
非常に重要なポイントとなります。
(具体的には、ガスコンロ、給湯器、浴室など。)
水と相性が悪いので、
配置を誤ると“気”のバランスが乱れて
家族の健康に悪影響を与えてしまいます。
とりわけ注意が必要なのは、
キッチンのガスコンロやIHヒーターです。
建物の中心から見て、以下の方位に配置するのは
家相的に観ると凶相です。
- 北東(鬼門)、南西(裏鬼門)
- 家族の十二支方位
- 巽方位(南東の中心15度の範囲内)
- 乾方位(北西の中心15度の範囲内)
- 子方位(北)、
- 正中線上
また、二世帯の場合は、
「一つの建物内に、火気を扱うキッチンが二つある」
ということで、「大凶」とされています。
なぜなら、それだけ火災のリスクが高くなるからです。
とはいえ、キッチンを共同で使うというのは
家相を判断する上で複雑になってしまいますし、
なによりどちらの世帯にとってもストレスですよね・・・。
この場合は、
- ガスではなく、IHにする
- 外部に面した避難路を設ける
など、安全対策をしっかり行って「万が一」に備えることが大事です。