夢のマイホーム!なのに、夫婦仲がギクシャク・・・

何年も節約して、ようやく手に入れた夢のマイホーム!
さぞやHAPPYな毎日が待っているに違いない・・・と思いきや、
新築してから夫婦仲が悪くなって離婚するケースもあるようです。

 

家を建ててから、夫婦の会話が減った。
夫の帰りが遅くなった。(もしくは帰って来なくなった)
妻が仕事を始めて、家族で過ごす時間が減った。

 

等々、カタチは様々ですが、
夫婦の間に何かしらの変化が表れて関係がギクシャクし始める。
もしかしてみなさんも、心当たりがあるのでは?

 

おそらくほとんどの方はローンを組んで家を建てるでしょうから、
夫婦ともに今まで以上に仕事を頑張らなければいけなくなります。
新築熱に浮かれていてはローンを返済できませんので
マイホーム購入を機に心が家庭から離れるというのも
無理のないことなのかもしれません。
(ちょっと矛盾しているような気もしますが)

 

ただ、

 

「家相が原因で離婚に至った」

 

という考え方もあります。
採光や通風に問題があって「陰」の気が溜まりやすかったり
家族が孤立するような間取りだと、
確かに夫婦仲にも支障をきたすかもしれません。

「中央階段が離婚の原因」の真偽

では、離婚の原因になるのはどんな家相なのか?

 

よく言われているのは、

 

家の中心部に階段がある間取り。

 

いわゆる「中央階段」です。

 

家の“核”とも言える部分に欠けができてしまいますので、
運気が安定しない、家族がバラバラになる、主人が家にいられなくなる・・・
という説があります。

 

しかし、家相の専門書によれば、
中央階段の「凶」作用というのはそんな程度のものではないのだとか。

 

元々は、「家の中央に階段を作ると採光に難があるので、
階段から転落して大ケガをしたり死んでしまったりするリスクが高くなる」
「家事の時に階段から煙が2階に上がるので、逃げ遅れる」
といったことから、中央階段=「凶」と言われていたわけですから、
家族の生死を左右するレベルの「大凶」の家相なのです。

 

ですから、夫婦仲が悪くなるとか離婚するとか、
そういった程度の災難では済まないだろうという指摘をする専門家もいます。

家相のせいにする前に我が身を振り返ろう

他にも、

 

「鬼門に玄関を作ると離婚につながる」

 

という説もありますが、
果たして本当に家相のせいだけでしょうか。

 

知人で、「家相と風水は完璧に調べてから家を建てた」
という人がいましたが、新築してから数年で離婚しました。

 

また、家相的にはほとんど同じ建売物件が並んでいる
新興住宅街に住んでいる友人によれば、
同じような家相でも経済状況も家族仲も全く違うのだとか。

 

人も羨む仲良し夫婦もいれば、
外に聞こえるような大喧嘩を繰り返している夫婦もいるそうです。

ただし、家相的には同じでも、住んでいる人の生年月日や、
「どの方位から引っ越してきたか?」によっても運勢は変わってきます。

 

つまり、家相は確かに離婚の一因とも言えるかもしれませんが、
それだけが全てではないということ!

 

人の心は目には見えないものですから、
離婚を言い渡されたほうとしては
「どうして急に?いつからそんなことを考えていたの?」
と、混乱してしまうのも無理はありません。

 

なにかしら原因を探さないと気持ちの整理がつかない・・・
ということで、その一つとして「家相」を挙げる方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、たとえ家相的に見て弱点がある家だったとしても、
それだけが原因とは言い切れないのです。

 

キッチンとリビングが離れていて
夫婦がコミュニケーションを取りにくい家だったとしても、
それならリビングで一緒にくつろぐ時間を増やそうと努力すれば
離婚を考えるほど夫婦仲が冷え込むことはなかったかもしれません。

 

そもそも、家づくりのプランニングの段階で、
お互いの「理想のマイホームのカタチ」について
十分に話し合いの時間を取っていたのでしょうか?
ここで遠慮して自分の気持ちをぶつけずに家を建ててしまうと、
その“モヤモヤ感”はずっとついてまわります。

 

このサイトでも繰り返し提言していますが、

 

家造りは家族みんなで楽しむもの。

 

たとえ喧嘩になったとしても、気持ちをぶつけ合って家を建てたこと
みんなで一つの物を作り上げたという体験は
家族の絆を揺るぎないものにするだけのパワーを持っています。

 

これから家を建てる方は、家相よりも「家族同士の話し合い」
気持ちを伝え合うことを大切にしてください。

 

家を建てた後に離婚の危機に直面している方は、
「家相のせいでこうなった」「不幸の原因は家だ」
とこだわり過ぎず、まずは我が身をふりかえってみることが大切です。

 

なんでも運勢のせいにしてしまうのは楽ですし
心の傷も軽傷で済むかもしれませんが、
それを逃げ道にしているばかりでは
本当に大切なものを失ってしまうかもしれませんよ。