吹き抜けはナゼ人気?
友人、知人の新築物件に招かれる機会が多いのですが、
最近は、吹き抜けのあるお宅が多いですね。
「吹き抜け」とは、例えば2階建てなのに上階部分がない部屋のこと。
その分だけ天井を高くすることができますので、
視界が開けて心理的に開放感が出る
というのが最大のメリットと言えるでしょう。
上下階をゆるやかに結ぶこともできますので
(ロフトのような感覚で)家族が別のフロアにいても
“なんとなく”お互いの気配を感じることができます。
また、ほとんどの場合は天窓を設けてありますので、お部屋が明るい!
普通の窓に比べて3倍も多く日光を取り入れることができるんですよ。
これなら、隣家との距離が近く採光に難のある都会の狭小地でも
効率的に光を確保できますね。
サーキュレーターやシーリングファンを回しておけば
換気が促されるというメリットもあります。
ただ、家相的に見ると「立体的な欠け」とみなされるため
方位や大きさには注意が必要です。
知っておきたい!吹き抜けのデメリット
吹き抜けは空間容量が大きいため、
「開放感がある」という利点がある一方で
「エアコンの効率が悪くなる」
という弱点もあります。
温かい空気は上に溜まる性質を持っているため、
冬場は1階が寒くなりやすく、夏場は2階が暑い!
・・・という不満もちらほらと挙がっていますよ。
また、LDKタイプの間取りで
(リビング・ダイニング・キッチンが一続きになっている)
リビング・ダイニングを吹き抜けにしているお宅も多いですが、
この場合は料理のニオイや排煙、湯気が吹き抜けに流れやすくなります。
2階にいる家族にとっては不快感を覚えるかもしれませんね。
どちらかの階にいる人の居心地が悪くなるというのは、
家相的に見ても「吉」とはいえません。
吹き抜けを設置する場合は、十分に換気できる仕組みが必要です。
湯気が原因で結露することもありますが、
吹き抜けは窓も高い位置にあるため、メンテナンスも大変・・・。
結露しにくい樹脂枠ペアサッシを選ぶというのはもちろんですが、
高い位置でも掃除できるワイパーなどは必須ですね!
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方位別 吹き抜けの家相
北、北東
吹き抜けを作ることによって、寒さが助長されます。
(寒い空間が広くなるため)
天窓には断熱性の高いペアガラスを採用し、
インテリアも温かみのあるカラーで統一しましょう。
照明の色を暖色にするだけでも、
心理的に感じる“寒々しさ”はかなり緩和されます!
東、南東
朝日をたっぷり取り込める大吉相の吹き抜け。
窓、シーリングファン、ドアの開閉で空気の流れを作り、
良い運気をぐんぐん引き寄せましょう!
南
明るい陽光を取り込める吉相の間取り。
ただ、夏場は直射日光でかなり暑くなります。
庇を長めにする、遮熱ガラスを採用する、
シェードやカーテンで直射日光を遮るなど
日中の暑熱対策が必要ですね。
南西、西
強い西日が射しこみ、それでいて空気が滞留しやすいので
家相的に見るとあまり良い吹き抜けとは言えません。
窓の位置を工夫する、遮熱高断熱ガラスを採用する、
シェードやカーテンで直射日光を遮るなど暑熱対策は必須です。
北西
この方位に吹き抜けがある部屋は、
大きな温度変化がなく、比較的居心地の良い空間となるでしょう。
ただ、間取りや周辺の状況次第では西日の影響を強く受けます。
その場合は、西や南西の吹き抜けと同じように暑熱対策を!
中央
家の中心部に吹き抜けを作るのは、家相的に見て大凶。
家の“核”に当たる部分に欠けがあるとみなされ、
運気にも不足が生じると考えられています。
特に、ニオイや熱がこもりやすい2階部分の換気には
十分な配慮が必要です。