2階の影響力は弱いというのは本当?
家相関連の書籍では、必ず「張り」と「欠け」について触れられています。
家の「張り」と「欠け」が与える影響 でも解説していますが、
今一度、その意味をおさらいしておきましょう。
まず、家相的に見た理想の家の形は、シンプルな四角形。
ですが、その一部が出ている状態を想像してみてください。
凸部の一辺の長さが、建物全体の一辺の1/3以内であれば
その凸部を「張り」と考えます。
これは、家相的に見ると「吉」とされています。
一方、凸部の一辺の長さが1/3を超えているのであれば、
引っ込んでいる部分を「欠け」とみなし、
家相的には「凶」となってしまいます。
まずはこの基本を押さえておきましょう。
さて、これが平屋建てであればわかりやすいのですが、
2階建ての場合はどうでしょうか?
家相的に見て、1階部分は理想に近い四角形だったとしても、
2階に凹凸がある場合はやはり「張り」や「欠け」とみなされるのか?
これについては、基本的には1階ほどの影響力はないと考えます。
家相はその土地から受ける作用を重要視しますが、
土地のエネルギーによる影響力が強いのは地表から約1mまで。
これより高い場所にある2階、3階は、
家相の鑑定対象には含まれないという説もあります。
要するに、大地に根を下ろしている部分の家相が重要だということ。
2階に「欠け」があったとしても、
1階部分ほどナーバスになる必要はないということですね。
バルコニーが運気に与える影響とは
2階建てだと、バルコニーがあるお宅が多いですよね。
洗濯物を乾したり、ちょっとしたティータイムを楽しんだり・・・と
なにかと便利な空間ですが、家相的に見るとどうなのでしょうか。
バルコニーがあることで2階に凹凸があるようにも見えますので、
「もしかして、家相的に見るとあまり良くないのでは・・・?」
と不安を感じている方も多いかもしれません。
しかし、さきほどもお伝えした通り、
2階部分の家相が運勢に及ぼす影響力は
1階ほど強くはありません。
また、バルコニーは建物の一部には含まれませんし
設置する方位についても厳しい制約はありません。
ですから、あまり家相は気にせず自由に設置してOKなんですよ!
ただ、あまりに狭いバルコニーだと日が当たりにくくなりますので
洗濯物を高い位置に干さなければならなくなりますよね。
そうなると、外から洗濯物が丸見え!
これ、賃貸物件だとよくあることですが・・・
せっかくマイホームを建てるのであれば、バルコニーは広めに設けて
低い位置に干しても十分に洗濯物が乾くようにしたほうが賢いですね。
吹き抜けも「2階の欠け」とみなされる
このように、2階部分の張りや欠けについては
基本的には考えなくてもOK!
「仕事運・金運アップのために」と2階部分に無理に張りを設けたり
欠けをなくすために、と不必要なスペースを設けたり・・・
こういった努力は、意味がないということですね。
これを押さえておかないと、無駄に建築費用が高くなるだけです。
ちなみに、意外と盲点なのは、「吹き抜け」!
リビングに吹き抜けを作って、お部屋に開放感を出す
・・・というのは最近よく使われる技法ですが、
これ、家相的に見ると「2階に立体的な“欠け”を作る」ということになり
決して推奨できるものではないのです。
簡単に言うと、
「2階に入った運気が下に落ちてしまうので良い運気をストックする力が弱い」
とみなされてしまうんですね。
このような状態だと、住んでいる人も
良い運気の恩恵を受けることができなくなってしまいます。
吹き抜けのメリットやデメリットについては
「吹き抜けが家相に与える影響」でも詳しく解説しています。
方位別の吹き抜けの吉凶や
デメリットを克服するために注意すべき点についても紹介していますので
ぜひ参考にしてみてくださいね。