玄関は家づくりの基本

どんな家にも、必ず玄関はありますよね。
お客さんが最初に足を踏み入れる場所ですから、

 

「家の顔」「第一印象を左右する場所」

 

と言っても過言ではないでしょう。

 

だからこそ、「常に清潔に保つこと」はもちろんですが
玄関の方位や形状にも注意が必要です。

 

道路や日当たりの関係から、
家相上、100%理想的な玄関を作ることは難しいかもしれませんが
それでも意識するか、しないかでは
のちのちの家族の運勢が変わってしまうかもしれません。

 

家相で言うところの「玄関」とは、
「三和土(たたき)+ドア」をひっくるめたスペースです。
これを一つのセットとして考えます。

 

建築の専門家に言わせると、
「玄関の方位が定まると、間取りもスムーズに決まる」
のだとか。

 

実際、階段や水回り設備の配置を決める上でも、
玄関の位置は重要です。

 

ぜひ、家相の基本をマスターして
良い“流れ”を呼び込める玄関にしましょう!

玄関の家相で注意すべきこと

では、玄関の配置を決める上では
具体的にどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。
ここでは、玄関の家相で注意すべきポイントをご紹介します。

 

避けるべき方位がある

家の中心(宅心)から見て鬼門(北東)、裏鬼門(南西)、
住む人の十二支に当たる方位は避けるべきです。

 

また、鬼門線上だけではなく、
鬼門の方位に当たる45度の範囲内は
全て避けるようにしましょう。

 

鬼門線・・・北東と南西の中心を貫く線

 

 

正中線と四隅線上のドアはNG

正中線と四隅線上に玄関ドアを作らないようにする。

 

正中線・・・東と西の中心を貫く線
四隅線・・・南東と北西の中心を貫く線

 

 

玄関を“欠け”にしない

家相学では、

 

「玄関の“張り”は吉相」 「“欠け”は凶相」

 

と言われています。

 

 

三和土には“欠け”と同じような凶作用があるので
玄関にシューズクローゼットを設ける場合は
三和土ではなく床にしたほうが良いでしょう。
(玄関は“欠け”による凶作用が強く出るパーツなので、
プランニングの際には特に注意したいポイントです!)

 

また、玄関を広く取りたい場合は、
三和土の部分を広げるのではなく
玄関ホールを大きくとるのが賢明です。

 

 

凶方位にさしかかる面積を抑える

どうしても、玄関が凶方位にかかってしまう。
(鬼門、裏鬼門、十二支方位)
そのような場合は、凶方位にかかる面積を
玄関全体の1/3に抑えることが大事です。
そうすることによって、凶の作用を抑えることができます。

「南東の玄関」にこだわる必要はない

家相関係のTV番組や特集記事では

 

「玄関は家の中心から見て南東に作るのが良い」

 

と言われていますが、実際はなかなか難しいですよね。

 

確かに、日当たりや風通しも良く、
気持ちの良い玄関になりそうですが・・・。
玄関の方位は、敷地と道路の位置関係にも左右されますし
理想通りにはいかないケースが多いようです。

 

しかし、必ずしも南東の玄関にこだわる必要なないのだとか。

 

それよりも、「避けるべき方位」に作らないことが大事なのです。

 

また、家全体から見て玄関がやたらに広すぎるのもNG。
人だって、頭でっかちはアンバランスですよね・・・。
方位を重視すると同時に、家全体から見たサイズ、
各部屋との位置関係、動線にも気を配りましょう。

方位別 玄関の家相

日当たりが悪いために暗く、冬場は寒いということで
玄関には不向きです。
どうしても玄関が北になってしまう場合は、
インテリアに温かみのある色を取り入れることで
家相上の弱点をカバーしましょう。

 

北東

北と同じように日当たりが悪く、おまけに鬼門!
玄関にはふさわしくない方位ですが、
この方位に作らざるを得ない場合は
せめて掃除だけは徹底してください。
ここが汚れやすいと、悪い変化を呼び込みやすくなります。
特に、雨の湿気が抜けにくい方位ですから、
「傘は家の中に持ち込まない」「三和土も乾拭きする」
これを心掛けましょう。

 

東、南東

朝日が昇る方位ですから、この方位に玄関があると
すがすがしい気持ちで学校や仕事に出かけられます。
家相的には、大吉相!
風通しも良いので、カビが繁殖しにくいというメリットがあります。

 

日当たりが良く、明るい玄関。
太陽のエネルギーをぐんぐん取り入れることができ、
周りからの注目を集める人気運も急上昇!
日光による殺菌効果も高く、
家族の「健康運」という観点でも吉相です。
ただし、夏は暑すぎるという欠点がありますので、
ドアの選び方や暑熱対策が必要です。
(すだれ、打ち水、風鈴、樹木など)

 

南西

西日が強く差し込むため、快適な玄関とは言えません。
南向きの玄関と同様、暑熱対策が必須です。
いわゆる裏鬼門に当たる方位ですから、
できればこの方位に玄関を作るのは避けた方が良いでしょう。

 

西

西日の影響を受けやすく、通気も良いとは言えないので、
いや〜な熱気がこもりやすくなります。
お客様も良い運気も、逃げ出してしまいそう・・・。
廊下の窓を開け放しておく、すだれをつける、内水をする等、
熱気を逃がす対策が必要です。

 

北西

北ほど暗くはないものの、決して明るくはない玄関になります。
冬場は冷たい風が入り込みやすい方位ですから、
ドアの断熱性にはこだわりたいところですね。
北の玄関と同じように、インテリアには温かみのあるカラーを!