適度に廊下を設けるのが正解

最近は、あえて廊下を作らないお宅が多いようです。

 

例えば、玄関から入るとすぐにリビングがあったり
広いリビング・ダイニング・キッチンを囲むような形で
放射状に部屋が配置されていたり。
(廊下は作らず、ドアだけで仕切るスタイルです。)

 

こういった間取りは、賃貸のマンションなどによくありますよね。
限られた敷地面積を有効に活用できるというメリットがありますが
家相学の観点から見ればNG!

 

廊下を設けて、部屋同士を隔てたほうが「吉」とされています。

 

なぜかというと、湿気、ニオイ、ホコリ、音などが
他の部屋にもストレートに伝わってしまうからです。

 

例えばキッチンで料理をしている時のニオイや音。
トイレの音やお風呂の湯気&音。
リビングでTVを見ている時に邪魔になりませんか?

 

また、廊下の無い家は家族の距離感が近過ぎる
という指摘もあります。

 

コミュニケーションが活性化する。
子供が引きこもりにならない。

 

とプラス面を強調しているハウスメーカーもありますが、

 

家族であっても適度な距離は必要です。

 

あまりに近すぎるとかえって落ち着きませんし、
精神的な逃げ場がなくなってしまいます。

廊下は「方位」よりも「通り方」が大事

廊下は、ないよりもあったほうが良い。
では、その作り方は?

 

家相学では、「廊下を家のどこに作るか?」よりも

 

「どう通すか?」という部屋との位置関係を重視します。

 

一般的に、次のような廊下は「凶」とされています。

 

★南北や東西に家を分割してしまう廊下
家族不和の元になります。

 

★部屋の四方を囲む廊下
いつも誰かに見張られているようで、落ち着けません。

 

★廊下の突き当りにトイレがある
ニオイが家の中に拡散しやすくなります。

 

ただ、これらは絶対的なものではありません。
むしろ、家相的には「廊下が無い家よりはマシ」という見方もあります。

 

廊下を設置する場合は、部屋の位置関係をふまえて
ニオイ、音、湿気、心理的ストレスを緩和できるような
ベストな配置を考えましょう!

方位別 廊下の家相

北、北東

自然光が入りにくく、暗くて寒い廊下になります。
暖色系の照明、インテリアで明るさや温かみを演出しましょう。

 

また、湿気がこもりやすいので窓をつけたほうが良いですね。
断熱性の高いガラスや網戸で寒さ対策も万全に!

 

東、南東

朝日がたっぷり差し込む、明るい廊下。
家相的に見ると大吉です。
縁側やサンルームを設ければ、
気持ち良い風をぐんぐん取り込めます!
これは湿気対策にもつながりますね。

 

こちらも、日光を効率的に取り込める吉相の廊下。
南に廊下や縁側を作ると、
部屋の直射日光が入るのをブロックすることができますので
夏の暑さ対策にもつながります。

 

南西、西

西日が入りますので暑くなりますが、
部屋の中に射す西日を遮ることができますので
家相的に見ると「吉相」の廊下です。

 

特に、和室前の廊下として設けると室内は快適!

 

ただし、夏場はかなり暑くなります。
ひさし、テラス、遮熱高断熱複層ガラスなどは必須。
また、こまめに換気して通気性を確保しましょう。

 

北西

北と同じように、暗くて寒い廊下になりやすいです。
断熱性の高いガラス窓を採用する、断熱雨戸をつける、
インテリアや照明は暖色系にする、等の工夫が必要です。

 

間取りによっては西日も入りやすくなりますので
西や南西の廊下と同様の遮熱対策もお忘れなく!

 

中央

家の中心部に廊下を作るのは、家相学では大凶!
暗いので転倒事故も多くなりますし、
「家族不和が起こりやすくなる」という説もあります。

 

作るのであれば、照明や窓で「光」を取り入れる工夫が必須。
廊下に面した部屋のドアをガラス入りにしたり、
壁の上部に窓をつける(部屋の光を廊下に取り込めるように)等、
「部屋の光をどう廊下に取り込むか?」
ここがハウスメーカーの腕の見せ所です!