家を「ゾーン」に分けてみよう

理想の家の間取り図を描くのは意外と難しいもの。
家族の希望をあれこれ詰め込んでいくと、
家相も風水もあったものではない!
「なんでもアリ」のめちゃくちゃハウスになりがちです。

 

そこで、まずは家を「ゾーン」に分けて考えることをオススメします。

 

専門的には「ゾーニング」という作業ですが、

 

「みんなで過ごす場所」
「一人一人が自分の時間を過ごす場所」
「家族で共有する設備(水回り等)」

 

・・・と、分類してイラストにしてみるのです。

 

これなら部屋の位置関係やサイズを視覚的に捉えられますし、
理想のマイホームのカタチを家族で共有しやすくなります。

ゾーンニングの基本

家は、大きく分類すると次の4つにゾーニングできます。

 

★パブリックゾーン
リビングやダイニングなど、家族みんなで過ごす場所。

 

★サービスゾーン
キッチン、トイレ、バスルーム、洗面所など
家族みんなで共用する設備。

 

★移動ゾーン
玄関、廊下、階段など家族が移動のために使うスペース。

 

★プライベートゾーン
寝室、書斎、子供部屋など、家族が自分の時間を過ごすための場所。

 

建築の専門書によれば、
パブリックゾーンを中心として、それを囲むように
プライベートゾーンとサービスゾーンを左右に配置すると
家族みんなにとってバランスの良いレイアウトになるそうです。

 

 

平屋だとすると、面積によっては
家族全員のプライベートゾーンを確保するのが難しいかもしれませんね。

 

「1階はパブリックとサービススペースにして、2階をプライベートスペースに」
というレイアウトが最もシンプルではないかと思います。

 

間取りのたたき台もできていない段階から
風水や家相学の本を真に受け過ぎると
制約が多過ぎて本当の意味で家づくりを楽しめなくなります。

 

まずは深いことを考えず、ゾーンニングしてみましょう!

実際に考えてみた!3人家族のゾーニング

では、我が家がマイホームを建てるとしたら
どんな間取りになるのか?
実際にイラストにしてみました。

 

 

 

個人的には、キッチンをサービスゾーンとして
ゾーニングすることに違和感があります。
建てるならリビング・ダイニング・キッチンがつながった
「LDKタイプ」の間取りにしたいと思っているので
あえてキッチンもパブリックゾーンに仲間入り!

 

とはいえ、子供に邪魔されずに料理に集中したいので、
ここはスキップフロアを取り入れて
“緩やかに”仕切りたいと思っています。

 

また、一般的に洗濯機は「1階の洗面所」に
置いているお宅が多いと思うのですが、
それだと洗濯物をベランダに運ぶのが大変ではありませんか!?
マイホームを建てるなら家事効率を上げたい!
と思っているので、理想的には洗濯機を2階に置きたいです。

 

・・・となると、
「お風呂に入る時に脱いだ服を2階まで持って行かなくちゃいけないの?」
という新たな問題に直面します。

 

そこで考えたのは、バスルームも2階にしてしまえ!という間取り。
洗面所、脱衣所につながるサンルームをつければ、
雨の日でも洗濯物が干せて便利ですよね。

 

家相的に見ても、家の中心部を避けてさえいれば
特に問題はありません。

 

寝室も2階に作ってしまえば、
お風呂に入ってそのままZzzz・・・。
結構、楽チンな生活ではないでしょうか?

 

ただ、水回りの設備を2階に上げるとなると
水圧を確保するためには給水パイプを太くしなければなりません。
その分だけ、コストアップになりますよね。
(だいたいプラス3万円だそうです。)

 

また、特にバスルームは大量の水を使用するため、
その荷重に耐えられるような構造的配慮も必須です。

 

ざっくりとしたゾーンニングが終わったら、
そんなデメリットも含めて

 

「この理想は本当に実現できるのか?」

 

一つ一つ、詳細を詰めていきましょう!
この作業を繰り返していくうちに、家造りというものを
より現実感のあるものとして捉えられるようになってくるはずです。