東南の光と風を生かした住まいを

家相学の基本は、家族が健康で快適に過ごせること。

 

仕事でチャンスに恵まれても、
健康でなければそれを活かしきることはできませんよね?

 

せっかく受験に合格しても、健康でなければ学校に通えませんよね?

 

心身が健康であれば、何度失敗しても立ち上がることができます。

 

幸せになるためには、そのたくましさが必要。
ですから、やはり開運の基本は「健康」なのです。

 

家相学ではよく、「南東の力を利用すると吉相の家になる」
と言われますが、その使い方には注意が必要です。

 

例えば、
「南東に玄関を作ると、良い運気をたくさん取り込むことができるらしい。
良縁にも恵まれるらしい!」
と、道路の位置を無視して南東玄関にこだわる方がいます。

 

しかし、その結果、リビングや子供部屋が
暗くて寒い北側になってしまうというのは考え物。

 

適度な光と風を取り込めないと、空間は“陰気”に偏って
住む人の心身にもネガティブな影響を与えてしまいます。

 

図のように、たとえ玄関が北側になってしまったとしても
玄関は道路から見える位置に、
そしてリビングを南東〜南側に配するというのが家相的にも自然ですね。

 

 

一つの知識にこだわり過ぎると、過ごしにくい家になってしまいます。

 

プランニングには、多角的で柔軟な思考が求められるということです!

湿度の高いバスルームの位置が病気の原因に!?

健康を損なう原因の一つとして、
「水回りの設備の位置」が挙げられます。

 

最悪なのは、家の中心部にバスルームがある間取り。

 

湿気が外に抜けにくく、どうしても家の中に籠りやすくなりますよね。

 

そもそも、風や光が通らないバスルームでくつろげるんでしょうか!?
なんだか息苦しさを感じそうですし、
お風呂から上がった後も、
汗が引かない状態で服を着ることになるわけで。
なんだか、変に汗をかいてしまって風邪を引きそうですね。

 

湿気は「水」。
家相では、停滞した水は腐敗を呼び、そこから陰気を生ずる
と考えますので、家の中の空気を淀ませる原因となります。

 

私の知人でも、「隣家が近すぎるから」という理由で
プライバシー保護のためにとこのようなレイアウトを選んだ人がいますが、
天窓をつけてもやはり湿気は家の中にまわってしまうようです。

 

壁の傷みも早いようですし、対策をかなり徹底しないと
すぐにカビやダニが繁殖してしまうのだとか。

 

「原因不明のアレルギー症状の多くは、実は
ダニの老廃物によって引き起こされている」
という説もありますので、家族の健康を考えると忌々しき問題です。

 

意外かもしれませんが、バスルームの位置に関しては
中央よりは鬼門(北東)のほうがマシなんだとか!

 

「鬼門に水」というのは家相学のタブーですが、
換気扇や窓で通気を確保し、
暖房や“色”で温かみを加えるように意識することで
「凶」の作用を和らげることができるのです。

 

逆に言うと、「宅心(家の中心)」は
鬼門以上に慎重に扱わなければいけないということですね!

ポジティブな気持ちで料理ができる間取りの工夫

宅心にあるバスルームは家族の健康を損なうことになる。

 

と、お伝えしましたが、
実際のところ、宅心にお風呂がある家はあまり見かけませんよね。

 

むしろ、もっと多いのは宅心にキッチンがあるお宅!
LDKタイプのお宅だと、特によく見かける間取りです。

 

しかしこれも、「健康」という面では家相的に難アリの間取り。
換気が悪いし暗いし・・・ということで、
料理をする人のモチベーションが上がりません!

 

料理には作り手の“気”が吹き込まれますので、
どんよりした気持ちで作られた料理には
人を元気にするパワーはイマイチ込められません。

 

それが毎日となると・・・家族みんなの健康に
何かしらの影響が表れる可能性も否定できませんよね。

 

家相的に見て理想的なキッチンは

 

  • 明るく衛生的であること
  • 常に新鮮な空気が取り込めること
  • 空気をスムーズに循環できること

 

特に東〜南東向きのキッチンは、
人の心身を元気にさせてくれる朝日を取り込むことができるので
料理をする人にパワーを分けてくれるはず。
それが結果的に家族の健康維持につながるのです。