家事が楽しくなる家造り

朝起きると、やらなければいけないことを思い浮かべて
とりあえずため息をついてしまう。

そんな主婦（主夫）のみなさんも多いのではないでしょうか。

まずは洗濯機を回し、その間に朝食とお弁当の準備を。
家中のゴミを回収してゴミ捨てに行き、
戻ってきたら掃除機がけ。
そうこうしているうちに洗濯が終わり、
洗濯物を乾した後は朝食の後片付け。

それがひと段落したら、子供の通園・通学準備。
ワーキングマザーの場合は自分の身支度･･･と、
珈琲一杯飲む余裕もなくバタバタと時間が過ぎていく。

こんなあわただしい朝を過ごしている方も少なくないはず。

しかし、家事動線を考慮した間取りであれば
時間と労力はかなりカットされるはずです。

生活していく上で「快適だ」と感じる家は
家相学から見ても吉相。

書籍などで家相学の知識をたくわえることも大事ですが、
まずは自分たちの心と体に「住みやすい家とは？」と
問いかけてみましょう。

例えば、最近はユーティリティールームを
作るお宅が増えているようですよ。

これは、洗濯機やハンガーラック、アイロン台
タオル類の収納スペースなどがまとまっている部屋。
洗濯物を「洗う、干す、たたむ」が一度にできる！
ということで、忙しい女性たちに好評なのだとか。

このユーティリティールームとキッチンを隣り合わせの配置で作れば、
行ったり来たりの移動が省略されて
肉体的にも心理的にもラクになります。

元々、人の世話をするのが好きだというタイプなら
日々の家事労働もさほど苦にはならないかもしれません。

しかし、マイペースで人に振り回されるのが苦手！
という方は、家族のために自分の時間を奪われるようで
家事に対して苦手意識を持ってしまったり
毎日イライラして過ごすことになるかもしれません。

例えば、せっかく部屋を片づけたのに、
その数分後に子供や夫がまた散らかしている･･･。

わかります、これ、イラっとしますよね。

でも、すぐに片づけられる棚が近くにあれば、
「片づけてね」という一言で
子供や夫も片づけてくれるようになります。
（そうなるまでには教育する時間も必要ですが･･･。）

すぐにゴミを捨てられるゴミ箱が近くにあれば
お菓子の空袋をそこら中に放置することもなくなるでしょう。

「コンロやシンクの掃除が面倒でイライラする！」
というなら、メンテナンスが楽な素材を選べば良いわけですし、
「ベランダ（や庭）で洗濯物を乾すのは紫外線が気になる。
雨の日に干せないのもイライラの原因。」
というなら、サンルームを作れば全て解決しますよね？

家を建てるにあたって家相や間取りを考える際には、

「自分のイライラは軽減されるかどうか？」

も重要なチェックポイントになるんですね。

家相学上、どんなに吉相な家だったとしても
そこで家事をする人がときめかない家は却下！です。

家事に育児に仕事に･･･と忙しい日々を送っていると
正直、自然を愛でる気持ちの余裕なんてない。

これが多くの女性の本音ではないでしょうか。

マイホームを持つ前は、

「庭でハーブを育てたい」

「お花をたくさん植えて、季節の変化を楽しみたい」

「イイ香りのする花で満たして、
子供にはブランコも作ってあげたい」

なんて夢を持っていたのに、実際はそれどころではなく
雑草のお手入れをするだけで精いっぱいだ。
なんて声もよく耳にします。

しかし、間取りや収納を工夫することで家事効率をアップして
時間の余裕を作ることができれば
家庭菜園を楽しむ気持ちの余裕も生まれます。

種を撒き、苦労して育て、その収穫を喜ぶ。
この体験は子供にとってかけがえのない宝物になりますし、
庭付き一戸建てを持つ醍醐味の一つでもありますよね。

方位や家の形など、いわゆる「家相学」を
ベースとした家造りにこだわり過ぎることなく、
現代的な建築様式や工法も柔軟に取り入れましょう。

「どうすれば自分が楽をできるか」
「どんな家だったら自分が笑顔でいられるか」

ここを最優先に考えることが
幸せな家造りの第一歩と言えるのではないでしょうか。

家相がよくわかるサイト