敷地全体の“気”の流れを感じて設計する

一般的に、建物は太陽の動きを考慮して
「東西に長い長方形」が理想とされています。
そうすることで、朝から夕方まで日光に恵まれますし、
西側の窓のサイズや位置を工夫すれば西日も避けられます。

 

しかし、土地にそれぞれ独特の“気の流れ”があり
実際にそこに立ってみなければわからないもの。
必ずしもセオリー通りの設計がベストとは言えないのです。

 

一流の建築家というのは、敷地全体の気の流れを
「五感」で感じることを大切にしているそうです。
採光や通風を“頭”で考えて設計するのではなく、
その場所に実際に立ってみた時のフィーリングを重視するんですね。

 

ですから、最初は東西に長い家をプランニングしていたものの
土地の状況を見て「南北に長い設計のほうが良い」と判断した
というケースもあるんですよ。

 

このサイトでも繰り返しお伝えしていますが、
家相の吉凶は「頭で考えるもの」というよりは
「身体と心で感じる」もの。

 

心地よい気の流れを生かすには、
「本当にこれで良いのかな?」と、
伝統的な家相の理論を疑ってみることも大切なのです。

平屋のデメリットをどうカバーする?

「気の流れ」という観点で考えると、
平屋は2階建てよりも設計が難しいと言えるでしょう。
なぜなら、隣家との位置関係によっては
採光や通風が妨げられてしまうことがあるからです。

 

しかし、家相学では、
一般的に平屋はそれだけでも吉相とされています。

 

家相学では、土地から受けるエネルギーを重要視しているため、

 

「家の中のどこに居ても家族みんなが大地のエネルギーを享受できる」

 

という意味で平屋建ては2階建てよりも好ましいと考えるんですね。

 

その利点を生かすためにも、平屋建ての“構え”は重要!
欠けを作らず、なおかつ全ての部屋の気の流れを活性化させるには?
と考えると、2階建てよりも設計の難易度は高いんですよ。

 

よく使われる手法は、天井の高さを高めにするという方法。
一般的な住宅の天井高は2.4mですが、
あえて2.7〜3.0mと高めに作っている平屋も多いです。

 

そうすることによって、採光や通風を確保することができ、
家全体の気の流れを活性化させることができるわけです。

 

なにより、心理的な開放感が得られるというのが最大のメリットですね!

 

ただし、天井が高くなると建築費も高く割り増しになりますし
窓を大きくすればカーテンのサイズも規格外になる可能性があります。

トイレと洗面所は明るく!

知人や友人、親戚宅を訪問する中で、
一つ、確信していることがあります。
それは・・・

 

トイレと洗面所が明るい家は家族も明るくて元気!

 

ということです。

 

逆に、この2か所が暗くてどんよりしている家は
家族も何となく元気がないんですよね。

 

「大丈夫?うまくいってないの?」
と余計なおせっかいを焼きたくなるレベルです。

 

家相や風水の観点から考えると、
水は腐敗を呼び、そこから陰気を発生させます。
これを防ぐためには、光や風を呼び込んで
気の流れを活性化させることが大事。

 

ゲストとしての目線で感じたのはこの2か所でしたが、
きっとこれはお風呂やキッチンにも言えることですよね。

 

「水回りは明るく!清潔に!」

 

これは、これから家を建てる方に声を大にしてお伝えしたいポイントです!